和痛分娩するつもりがウッカリ普通分娩した話

こんにちは、プル子です。

こないだの記事に共感や反応ありがとうございます!ひとりじゃないって嬉しいですね〜( ;∀;)

 

在宅勤務だった旦那さんの出社日数が増え現在ほぼワンオペ気味なんですが来週からさらに旦那さん1週間の出張です。

 

わたし再来週まで生きてますかね?
倒れたら親子ごと誰にも気づいてもらえないのでは・・・

 

今回はありえないウッカリを繰り返し無痛分娩するつもりがウッカリ普通分娩になってしまった私のしょうもない経緯を吐き出そうと思います。

「よくわかんないけど和痛分娩にしようかな!」とお考えの方には反面教師になるかもしれません・・・。

 

 

出産までの経緯

高齢出産は無痛分娩という記事ばかり

お産には最後まで陣痛に耐えながら出産する「普通分娩」、陣痛の途中で麻酔をして痛みをなくす「無痛分娩」、何らかの理由で経膣分娩ができない場合に手術でお腹を切って胎児を取り出す「帝王切開」があります。

 

出産前当時37歳の私は「和痛分娩」というものに興味をもっていました。

 

雑誌やネット記事を見る限り高齢出産の人の多くが和痛分娩を選択していて、私が受けたイメージは「無痛分娩よりは陣痛を我慢するけどいざお産で分娩室に入る時に痛みをなくしてもらえる」というものでした。

 

一般的には普通分娩より10万円ほど費用が高いようでしたが、不妊治療中に体外受精のために貯金していたお金がまるまる残っていたこともあり和痛分娩ができる病院をネット検索で探しました。

 

すると家から近場のA病院(仮名)で和痛分娩をしたというブログを見つけ、「陣痛中でも余裕を持って過ごせる」「産後の体力の回復が早い」などとても良さそうな内容だったのでA病院を産院に決めました。

 

 

プル子さん人生最大級のウッカリをかます

A病院で初めての診察の時に和痛分娩を希望している旨を伝えたところ「バースプラン(どういう方法でお産するか等を決める出産計画)を相談するときに改めて決めましょう」と言われました。

 

そして妊娠後期になりバースプランを相談する時期となって担当医に聞きました。

 

私「和痛分娩だと計画分娩(出産日をあらかじめ決める)になるんですよね?」

 

担当医「ウチは普通分娩の最後でちょっと麻酔するだけなんで計画分娩はしてないですよ」

 

私「え?」

担当医「え?」

 

 

 

産院間違えてました。

 

ブログで見た和痛分娩の体験ブログは他県にある同じ名前の病院だった事が判明、あまりのマヌケさに自分でビックリしました。

 

ちなみに和痛分娩は産院によって内容が異なるようで、無痛分娩と同じ処置だけど麻酔の量を減らしたりタイミングを遅くする、普通分娩の最後だけ局部麻酔するなどはっきりした定義がないそうです。

 

和痛分娩をお考えの方は絶対に産院に直接詳細な内容を問い合わせた方が良いのでお気をつけください。

いや、普通直前まで気づかないヤツいないわな。

 

思っていたのとだいぶ違いましたが少しでも痛い時間を減らせるならとそのまま和痛分娩を希望しました。

 

 

思ってたのと全然違った実際のお産

初産婦なのに超速で開く子宮口

その後臨月になり予定日より2週間も早く破水してしまい、陣痛タクシー(出産時は救急車を使用できないので事前に登録)で病院に行くと即日入院となりました。

 

本来のお産は陣痛→子宮口(子宮の入り口)が開いていく→破水(子宮にある卵膜が破れて胎児の周りにある羊水が出てくる)という順番なのですが、私の場合は朝7時半ころ破水が先にきて夕方になっても陣痛はありませんでした。

 

破水したまま出産しないと子宮(胎児)が細菌感染などの様々なリスクにさらされるため、次の日に陣痛促進剤を打ってお昼前からお産を始める事に決まりました。

 

「次の日産まれるのか〜実感ないな〜」と思いながらのんきに夕ご飯を食っていたところじわじわ生理痛みたいな痛みが来ました。

 

一応助産師さんに確認すると痛みの間隔が狭くなるまでは病室で待機してほしいとのことで、痛みの周期をスマホではかりつつ横になっていたら、夜21時半くらいにはふだんの生理痛くらいの痛みが10分間隔になり

我慢できるレベルであったものの念のため陣痛室(分娩室で出産する前に待機する部屋)へ移動することになりました。

 

 

陣痛室に入ってまもなく痛みがどんどん増していったのですが、隣のベットで若い妊婦さんが陣痛で苦しんでいたので

明らかに10歳以上年上の私が隣の人以上に苦しんでたらなんか恥ずかしいというクソのようなプライドが生まれほんとは超痛いのに顔色変えず余裕ですよ〜ヒッヒッフー!みたいな体を装っていました。(馬鹿じゃないの)

 

 

そして1時間半くらいたって腰にハンマーを打ち付けられているような尋常じゃない痛みになり助産師さんに確認してもらったところ

 

「あれっ?子宮口7cmまで開いてますね・・・分娩室いきましょうか」

(※10cmで子宮口全開となり赤ちゃんが出てくる)

 

 

 

誰だよ明日の昼からお産て言ったの。
(担当医です。)

 

このようにしてあれよあれよと言う間に全然心の準備していないまま出産となりました。

 

 

基本セルフの分娩室移動直前

夜23時くらいに子宮口が7cmとなり待機してた陣痛室から分娩室に移動することになりました。

 

当時立ち会い出産を希望しており(次の週から感染防止のため禁止になった)助産師さんが「大丈夫ですか?旦那さんに連絡できそうですか?」と聞いてきたので

死ぬほどの痛みに苦しんでいた私は「む、無理そうです・・・」と言ったところ助産師さんは

 

「皆さん自分で電話してるんでしてくださいね〜。あと臨場感伝わるんで!」

 

なんで連絡できるか聞いたんすか・・・。

 

その後分娩台への移動も自分の足で行かなくてはいけなかったので、なんかもう貞子みたいな感じで這って分娩台まで移動しました。

一番無理なとこでセルフ強いられるのほんと何なんでしょうね。

 

 

土壇場で多発しまくるイレギュラーな事態

分娩台に上がるころには赤ちゃんに会えるときめきや母になる感慨など

 

1ミリも無くほんともうただ痛いだけでした。

 

 

和痛分娩を希望してたのですが処置される気配がなかったので息も絶え絶えに

「す・・・すいません・・・和痛分娩希望してたんですけど・・・?!」

と言ったところ助産師さんが

 

「ごめんなさい、深夜は和痛分娩できないんです」

 

 

 

うっそーん。
(心のリアクションがアラフォー)

 

夜でもやってるって聞いた気がするんですけど深夜帯にかぶると無理なんですね・・・。

 

絶望とともに完全自然分娩で挑むことになったお産ですが

今まで痛いと感じてた感覚ってホントは痛くなかったのかな?と思えるほど痛みの概念を超えるくらい痛すぎて

これって実は痛みとは違う別の新しい感覚じゃないの?と疑いました。

 

こんなに痛いのに赤ちゃんが酸欠になるので叫ぶことは禁止され深呼吸(最近はヒッヒッフーではないらしい)してくださいと言われ必死に深呼吸してるつもりでしたが呼吸は謎の奇声と化しガンダムの照準あわせる音みたいになってました。

 

旦那さんもなんとか産まれる前に駆けつけた時、

「心音ロストしました」

「どの先生も連絡とれません!」

というなんだか不穏な会話が聞こえはじめ

 

「吸引する器具使って赤ちゃん出しますね!」

といきなり言われ陣痛の激痛に加え股にクソ痛い何かを無理やり押しこむ激痛を感じました。

 

あまりの痛さに「ギャアアアアア」と叫びながら暴れてしまった私に

「動かないでください!」「呼吸してください!」「お母さんなんだからしっかりしなさい!」「まだ力まないで!」「今陣痛の合間だから痛くないはずですよ!」「まだいきまないでください!!!」「子宮口全開です!!!」

などと数人の助産師さんから同時に言われもうどれを何していいかよくわからないまま

「はい、いきんでいいですよ〜!」

という誰かの声に死ぬほど力入れた瞬間

 

 

股からすっげぇデケェうんこ出た感覚がしました。(※赤子です)

 

 

すぐに元気な産声が聞こえて安心したのですが何故か周りの人達が「うへぇ」って顔してるのを感じなんだろうと不思議に思っていると対応してくれた主治医ではない宿直の先生が言いづらそうに

 

「あの、ちょっと・・・

 

 

お尻の方まで裂けてしまって・・・

 

赤ちゃんが出てくるとき裂傷にならないよう予め出口をメスで切っておく「会陰切開」をしていたのですが、器具を使って急にひっぱり出した事もあり3度裂傷(肛門括約筋断裂)という程度に裂けてしまったということでした。

4度裂傷となると膣壁と直腸がつながってしまう重症のようで最悪の場合人工肛門をつけて治療しなくてはならないそうです。そこまでいかなかったのが不幸中の幸いでした。

 

この裂傷により産後かなり苦しむのですが(現在も後遺症あり)また別の記事にでも書きます・・・orz

 

ちなみに初産婦(初めての出産)の平均出産時間は陣痛が始まってから平均14時間くらいだそうなのですが夜21時半くらいから陣痛室入りして出産時刻が午前1時すぎごろとなった私は

4時間くらいの超クイックリー出産となりました。

どんだけせっかちなんだよ我が息子。

 

 

普通分娩を経験してみて

果たして産みの苦しみは必要なのか?

自分のウッカリさを発端にするつもりのなかった普通分娩を体験した私ですが

今なら「産みの苦しみを経験して母になれる」という類の意見に対して胸張って言うことができます。

 

 

あんな痛み絶対いらねぇ。

 

 

「痛かったのをすぐ忘れて次の子欲しくなっちゃう」という話もよく聞きますが私はちょっと無理そうです・・・。

 

そして普通分娩なら費用がお安いのでは?と思いましたが、特に豪華なオプション(病室・食事)など皆無だったのに吸引処置など諸々の費用がかさみ

出産だけで70万近くかかりました。
(※健診費など出産前の費用は別。国からの補助金は42万円)

 

 

なにも!得がない!!!!!

 

 

ここまでめちゃくちゃ普通分娩disってきましたが、お産の方法に優劣はないし産婦さん本人が納得する方法を選べばいいと思います。ただ無痛分娩をお考えの方は慎重に準備した方がいいと思います。

 

まあ普通こんなウッカリしないと思いますが。

 

 

ちなみに2週間後予定日通りの出産だったら旦那さんの立ち会いも無理だったし、苦しみも4時間で終わったし早く出てきたわりに息子くんは2650gとしっかり体重があったので、お産としてはとてもラッキーな部類に入ると思いました。

 

コロナの影響で立ち会いや面会の禁止などお産に関する制限がまだまだ続きそうで辛いですがこれからご出産の方どうか頑張ってください。

全力で全国の妊産婦さんの安産お祈りしています・・・!

 

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