妊娠出産をなめてた結果38歳無職が爆誕したお話

こんにちは、プル子です。
今年3月に出産し現在5ヶ月の息子を育ててます。

 

私には妊娠前にぼんやりと考えていたプランがあります。

派遣社員だけど産休&育休をとって、妊娠中から保活して出産後も仕事セーブしながらも働こう!」

 

前置きしますが専業主婦が悪いというわけではなく、家計や子育て費用のためはもちろんですが子育て落ち着いた頃に趣味で使うお金もめっちゃ貯めときたいわ〜という考えがあったからです。(欲の塊)

 

しかし現実はそう上手くはいきませんでした。これから私が体験したしくじり経緯を吐き出します。

 

 

1つめのしくじり
将来を考え転職するも不妊治療と両立できなかった。

エッセイ漫画でも描いているのですが私はリーマン・ショック時にうつ病を患ってひきこもりスーパー店員のバイトからちょっとずつ社会復帰をしていった結果、ITや研究の分野で派遣社員をするようになりました。

 

結婚当時既に35歳を過ぎておりなるべく早く子供を希望していた事と近い将来旦那さんの転勤に帯同する予定もあったので正社員転職という考えにはなれず、今後の事を考えて産休や育休の実績がある派遣会社へ転職したのですが・・・

 

派遣先の上司に振り回される毎日が待っていました。

 

既に同じポジションの派遣さんが2人、3ヶ月持たずにやめているということだったのですが上司は人間的に悪い人ではなく仕事の振り方や引き継ぎが絶望的に下手な人でした。

まったく意味のない作業を繰り返しやらせたり上司の頭の中だけにある仕事を引き継ぎや資料のないまま振ってきたり、定時間際に半日かかる検証作業を命じてきたりと悪気がないだけやっかいなタイプの人でした。

 

派遣先側が時差出勤など色々配慮してくれた事もあり1つのプロジェクトが終わるまで妊活を控えつつ10ヶ月くらい頑張って続けたのですが

 

その結果いざ妊活を初めてみるとストレスで排卵が止まり生理周期がガタガタになってました。

 

しばらくは不妊治療(注射や服薬)をしながら勤務していたのですがさらに新たなプロジェクトが色々と始まろうとしており、この職場では不妊治療と仕事の両立は無理と判断し退職してしまいました。

 

 

2つめのしくじり
不妊治療との両立を目指し再就活も今度はすぐ妊娠

前職で体調を崩した私は年齢的にも不妊治療を優先する事を決め、治療と両立できるような仕事に転職しようとwebデザインのオンラインスクール受講やセブ島語学留学にチャレンジしました。

 

治療と両立できる時短の仕事をしながら在宅の案件で経験を積もうと思っていたのですが

 

語学留学から帰ってきてwebデザインスクールの卒業制作を提出したまさにその日に妊娠が発覚しました。

 

1年以上できなかったので自然にはできないものと思いこんでおり、年齢的にもそろそろ体外受精を考えていたので待望していたもののまさかの出来事でした。

 

 

3つめのしくじり
妊娠中に就活の準備をしようとするも出産直前までつわり続行

妊娠がわかった私は出産まで時間があるから「体に無理のない程度に就職につながるようなバイトや在宅の案件にチャレンジしよう!エッセイ漫画もたくさん描くぞ!」と意気込んでいました。

 

そんな私につわりがやってきます。

 

私の母はつわりがなかった人で周囲からもつわりが酷かったという話を聞いた事がなかったので、1~2ヶ月くらい気持ち悪いのが続くだけだろうと思っていました。

 

しかし実際はつわりが終わると言われる15週以降からさらに激しさを増し、常に与那国島の船に乗ったときと同じくらいの船酔い状態が続きました。

 

歯磨きで吐く

 

お風呂で吐く

 

湯気で吐く

 

旦那さんの匂いで吐く(これが一番吐いた

 

結果37kgまで体重が落ちこれ以上痩せたらまずいと思って途中からゲロ飲みつつコーブの離乳食食ってました。

 

12月ごろにようやく良くなってエッセイ漫画等も描けるようになり、つわりが終わったと思ったのもつかの間

 

胃が子宮に圧迫される事で起こる逆流ゲロと鉄剤の副作用の下痢、激しい胎動による寝ゲロや睡眠不足など出産直前まであらゆるつわりと体調不良が続き

 

仕事どころかスマホ見るのすら困難でした。

 

 

妊娠期間中は過去にかかったインフルエンザや肺気胸(手術)の1万倍辛かったんですけど、驚いた事に

 

 

これだけのつわりにもかかわらず検診では何の異常も出ず妊娠経過は全て順調でした。

 

唯一良かったのは産後の育児期間が妊娠期間中より全然マシに感じる事ですかね。これからは妊婦さんにより優しくしようと心に誓いました・・・。

 

 

最後のしくじり
出産後働こうと意気込むも子育てを手伝うはずだった母が入院

臨月を迎えた私は出産予定日より2週間早く破水し3月中旬に息子を出産しました。

 

ありがたい事に出産前から実母が張り切ってくれていて「保育園あずけられなくても私が面倒見るから大丈夫!頼ってね!」と心強い言葉をもらっていたました。

 

その事もあり「生後3ヶ月ぐらいたって息子が夜に寝るようになったら就活にむけて準備しよう!」とボロボロになりながらも意気込んでいたところ

 

 

息子が生後2ヶ月の時に母が倒れて入院しました。

 

 

原因は庭仕事中の貧血だったのですが心臓の持病で昨年手術していたこともあり大事をとって入院となりました。

 

ちなみにその直後訪問してきた区の保健師さんに色々やべぇと思われたのか乳児院紹介されました。川崎市ちゃんとしてますね!

 

私は元気そうに見えても今年65歳で持病ありの母に子育てという重労働を安易に頼ってしまった事を申し訳なく思い、これからは母の手を借りず自分だけで育児をしようと猛省しました。

 

 

数年間これだけジタバタした結果

 

ただただ無職の38歳がここにいます。

 

状況としては専業主婦にカテゴライズするのかもしれませんが育児にいっぱいいっぱいで主婦というほど家事ができておらず「無職」という感じが半端ないです。

 

今年の保活につては再就職の目処が立っておらずコロナ対策についても未知の部分が多すぎて諦めました。

ありがたいことに旦那さんの職種はコロナの影響を大きく受けなかったのでもうジタバタするのはやめてしばらく息子くんと向き合う日々を過ごす事にしました・・・。

 

 

なぜ育児期間中にスキルアップしたい人が多いのか?

出産前はSNSで育児期間中の人がスキルアップしようと資格をとったり勉強したりする人が多いのを見ながら

「育児で大変なんだからそんなに頑張らなくてもいいのにな。仕事しなくてすむの超いいじゃん!」

と思ってました。

 

しかしいざ出産してみると

 

たった数ヶ月で自分の中のアイデンティティが崩壊しました。

 

子供は可愛いと感じているしお世話したくないわけではないのですが自分の名前すら忘れそうといったレベルまで記憶力が低下しました。

 

こないだ久々にSNS見て「あっ私エッセイ漫画描いてたんだ!」と思い出したくらいです。

 

 

社会から隔絶され24時間乳児との生活は想像以上にしんどくものすごい勢いで失われていく自分の自我に恐怖する日々です。

 

実際に出産前と後の頭の中をグラフに表してみました。

もう自我がほとんどうんこおしっこ吐き戻し。

 

子供のうんちとおしっこミルクが延々と繰り返される日々、病院に行くと呼ばれるのは子供の名前、言葉を話せない乳児の相手をしている事によって呂律が回らなくなりさらにテレビも乳幼児番組ばかり見ているので複雑な物事への理解力が著しく低下しました。

 

さらにコロナ禍で友人知人はおろか義家族や親戚とも会えず子供との外出も誰とも話さない短時間の散歩のみ。それすらも7月以降長雨と猛暑で予防接種以外は全く外に出れずやっと再開した子育て支援センターも不安で利用できずママ友を作る機会もゼロ。

短時間なら旦那さんに預ける事もできるのですがよく行く店の従業員の方からもコロナが出て休業してたりで

どこにも子育ての不安を相談できない息抜きをできる場所もない状態が続いています。

 

 

さらに旦那さんが在宅勤務になり息子をお風呂に入れたり家事をしてくれるのは本当にありがたいと感じる反面

家でも仕事してる旦那さんを見続ける事によって無職の自分にめっちゃ焦ります。

 

 

ここ数ヶ月の経験から育児中の女性に資格取得や勉強でスキルアップしたがる人が多いのって

 

物凄い勢いで失われていく自分自身を少しでも見える形で高めたい、もしくは再確認したくなるのかなと思いました。

 

 

少しずつリハビリ開始

最近は息子くんの生活リズムがついてきたこともあって、友人とのオンラインお茶会やライブの配信も見れるようになり、思考力の低下やアイデンティティの喪失感は少しずつ回復してきたように思います。

 

育児に関する相談ができない事についてはつい先週区役所からフォローの電話がかかってきました。育児イベントも順次再開しているようなので状況見ながら参加検討していきたいと思います。川崎市ちゃんとしてますね!(二回目)

 

自分ひとりで抱え込んでいた育児に関してもこうしてブログで発信していこうと思いました。

 

10年前ウツから時間をかけて社会復帰しそのエピソードをエッセイ漫画にまでして発信していた私がこんな短期間で、しかも育児という望んでいたことで再び自分自身を見失うとは思いもしませんでした。

改めてお母さん達ってすごい事を経験してきたんだな・・・と尊敬の念をいただきながら気持ち新たに育児生活を過ごしていきたいと思います。

 

しょうもない文章をここまで読んでくださってありがとうございました〜。

 

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妊娠出産をなめてた結果38歳無職が爆誕したお話” に対して2件のコメントがあります。

  1. 美穂 より:

    私は結婚と持病悪化をきっかけに退職して専業主婦が続いているので、Web制作などの自宅でできる仕事など就活しようとされていることにただただ尊敬の一言です。
    もちろん時間は有限ですし、アイデンティティーの崩壊は私も物忘れの激しさに恐れおののいてますが、産後の体は自分で思っている以上に弱っていますし、ここで体を元の健康状態に戻せるかで老後の健康状態も変わってくるらしいので、
    どうぞあまり無理せずにと伝えたいです。

    私は子供が1歳半ですが、1日の記憶がはっきりしてきたのはここ最近です。コロナ禍での産前産後は本当に大変だと思います。うちは転勤族なので、産後すぐは神奈川県にいましたが、関東は妊婦ケアがしっかりしてるなと本当に思います。今は中国地方にいますが、田舎なので、三密になりにくいのだけが取り柄です。育児ケアは保健所より近所の先輩の方が頼りになります。

    すみません、長くなりました。
    言いたかったのは、マンガもブログもとても面白かったので、どうぞ無理せずに元気に過ごしていただき、続きもお恵みくださいということでした。

    1. プル子 より:

      コメントありがとうございます。
      持病や転勤の中での子育て本当におつかれさまです・・・!

      ご経験からのお話とてもためになります。地域によって妊婦育児ケアはだいぶ違いがあるのですね。今年は中止になったものも多いみたいですが例年行われているイベント見ると確かにすごく充実してるように感じます。

      そして1歳半でやっと1日の記憶がはっきりという体感なんですね;;産後の無理が後々にひびくという話もよく聞くので、社会復帰に関してはなるべく気長に無理しすぎないようにしたいと思います・・・!

      ブログとマンガ、時間みつけつつ細々と続けたいなと思っておりますのでぜひまた覗きに来てくださいね!(*^^*)

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